泣きっ面に蜂の韓国…「景気後退超えてデフレ心配に」

グローバル金融市場「Rの恐怖」
対内外悪材料重なり、より濃くなった景気悲観論

一斉に墜落した景気指標
長期・短期金利逆転間近

米国で12年ぶりに長期・短期金利逆転現象が起きた中で韓国の長期・短期金利格差も世界的な金融危機が発生した2008年以来、10年ぶりに最低水準に絞られた。景気下降見通しで長期債金利が急低下した。金融市場の一部ではR(recession)の恐怖を越えて「D(deflation)の恐怖」が頭をもたげている。韓国でも長期債券金利が短期債券よりも低くなる金利逆転が迫っているという観測が出ている。

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2008年以降、金利格差最小

15日、金融投資協会によると、前日、ソウル債券市場で10年満期国債金利は0.002%ポイント上がった年1.231%で取引を終えた。今年に入って0.717%ポイント落ち3年物金利(年1.149%)との格差が0.082%ポイントに絞られた。過去13日に10年債金利が年1.229%まで離れて金利差0.079%ポイントまで縮小した。 2008年8月12日(0.06%ポイント)以来長期・短期金利が最も密着している状況が続いている。

景気後退の懸念が増幅され、長短期金利格差を急激に狭めているという分析だ。今年に入っても、雇用、消費、投資、輸出などの主要な経済指標の不振が続く中、韓国銀行は先月、基準金利の引き下げ(年1.75%→1.50%)と一緒に、今年の経済成長率見通しを2.5%から2.2%に引き下げた。設備投資(-5.5%)と輸出(0.6%)の増加率は、消費者物価上昇率(0.7%)など主要指標の見通しも次々下方修正した。スタンダードチャータード(1.0%)、INGグループ(1.4%)、モルガン・スタンレー(1.8%)などの世界的な金融会社は今年の韓国の成長率が1%台にとどまるという予想を次々と出している。

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下半期の実体経済の懸念を反映

米中貿易戦争に日本の輸出規制という脅威要因が浮上し、下半期の実体経済が急激に冷却されるという懸念が高まっている。今年上半期の経常収支黒字規模は217億7000万ドルで、2012年上半期(96億5000万ドル)から7年ぶりに最低水準を記録した。韓国銀行は先月、今年の経常収支黒字規模予測を590億ドルで10%以上下げた。

金融市場の一部では不況の前兆であるデフレを懸念しているレベルである。資産価格が下落して商品・サービスの価格が下がり、消費と生産・投資がすべて萎縮し経済全般が低迷する現象への懸念だ。統計庁によると、先月の消費者物価指数は104.56(2015 = 100)で、前年同月より0.6%上昇した。今年に入って0%台物価上昇率が7ヶ月連続で続いている。景気低迷の中、物価が持続的に下落するデフレ懸念が大きくなる理由だ。

政府は、このような懸念に線を引いている。統計庁の関係者は、「一時的な政策要因による0%台物価成長であってデフレに直結していない」とした。代わりに「長期間低物価が持続するディスインフレーション(disinflation)」という診断を出した。しかし、ディスインフレーション局面で激しい消費不振などが表示されたらデフレに入る可能性があるというのが専門家たちの指摘だ。

景気低迷に粉砕された株式市場

世界経済低迷の懸念が増幅され、米国株式市場が3%以上急落したり、アジアの金融市場も大きくよろけつまずいた。この日のアジア主要国の株式市場は、前日より2%近く急落したまま取引を開始した。中国の上海総合指数、香港ハンセン指数、日経225指数は並んで1.5%前後のレベルで下落出発した。続騰落を繰り返している日経225指数(-1.21%)、台湾加権指数(-0.96%)などは、最終的に下落し終えた。前日アジア市場の上昇を導いた米中貿易戦争の楽観は一日で消滅した。

コスピ指数は1900線序盤で反発を試みていたが、韓国証券市場にも影響を受ける見通しだ。キム・ヒョンリョル尖証券リサーチセンター長は「韓国の証券市場は対外悪材料だけでなく、企業の営業利益率が急減し内部悪材料まで重なっている」とし「すでに低迷リスクが反映されたという判断だが、低価格買いが失踪して底を予想することは容易ではない」と述べた。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ