日本輸出規制企業、韓国では毎年数百億手にしていた

JSRマイクロコリア、2014~2018年の配当金総額987億ウォン
「サムスン10%の株式」TOK先端材料、技術導入料名目256億ウォン

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(ソウル=ニュース1)ジュ・ソンホ記者=日本政府が「対韓国輸出規制品目に指定された「フォトレジスト」を生産する日本企業の韓国子会社が配当や技術の導入料名目で日本本社に毎年数百億ウォンを支給してきたことが分かった。フォトレジストは、半導体ウェハーの表面に回路パターンを描画する感光材で、日本企業が世界市場の90%を占めている。

21日、業界によると、半導体・ディスプレイ用フォトレジスト(PR)を生産する日本のJSR( Japan Synthetic Rubber)が韓国に設立した子会社「JSRマイクロコリア」は、6月に東京本社に2018会計年度の配当金の名目で210億9520万ウォンを支給した。

JSRマイクロコリアは JSRが2003年1月資本金20億ウォンで設立した株式100%(40万株)保有子会社で忠清北道清州に位置している。日本本社から輸入した半導体・ディスプレイ用材料を再加工したり、直接化学製品を製造・加工する方法で輸出入と販売を担当するところである。1957年に東京で合成ゴムの専門企業として出発したJSRは、化学素材分野へ急速に進出し、現在では、半導体フォトレジストの市場占有率20%の先頭企業として定着した。

JSRは、2000年代初頭に韓国に法人を設立した後、サムスン電子、SKハイニックスなどとの取引拡大を通じて規模を育てた。韓国法人設立の初期だった2005年1000億ウォン水準だった年間売上高は昨年、約2120億ウォンで2倍以上に増えた。2014年には、年間売上高が3500億ウォンに達した販売代理店業務を担当する法人を分割、「JSRエレクトロニックマテリアルズ」を設立し、実績がやや減少したことが分かった。

特にJSRマイクロコリアは販売法人分割直後の2015年から日本の本社に配当を一回も欠かさずに行ったことが確認された。企業側が公開した監査報告書によると、2015年に支払われた配当金は450億ウォンだ。2015年配当性向(当期純利益のうち配当金の総額の割合)は、140.1%で、当時当期純利益321億ウォンより120億ウォン以上多かった規模だ。

その後も2016年と2017年にも、それぞれ123億ウォン(配当性向50.1%)、121億5200万ウォン(配当性向50%)を本社に送った。昨年は50%台に落ちた配当性向が再び100%に上昇して81億6760万ウォンが支給された。2015年から今年までJSRマイクロコリアが日本の本社に送った配当金の総額は987億1480万ウォンに達する。

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JSR側は、韓国での事業を通じて5年間1000億ウォンに迫る配当を用意したが、国内の地域社会への寄付額は500万ウォンにも及ばなかった。JSRの2つの子会社が寄付を出したのは、JSRマイクロコリアが2014年と2015年にそれぞれ100万ウォンと200万ウォンずつ出した300万ウォンに加えJSRエレクトロニックマテリアルズが2017年に納付した100万ウォンを合わせた総額400万ウォンが全てだ。

JSRに続いて、半導体フォトレジストの市場占有率2位の企業として知られている東京応化工業(TOK)も2012年に国内市場に進出して事業を営んでいる。TOKはサムスンと合弁法人の形で仁川に「TOK先端材料」という会社を設立し、TOK側が株式の90%、サムスン物産が10%を持っている。TOK先端材料は、外国人投資促進法に基づいて法人税減免も受けている。

特にTOK本社は「技術導入料」名目で数百億ウォンを手に入れたことが確認された。TOK先端材料によると、日本のTOK本社側と2012年10月22日付けで「フォトレジスト技術の導入」契約を締結した契約条件に基づいて10年間純売上高の10%を技術導入料として支給することにしたとある。

TOK先端材料の監査報告書を見てみると、2015年に最初に技術導入料56億3900万ウォンが支給され、その後もΔ2016年59億8257万ウォンΔ2017年80億2505万ウォンΔ2018年60億37万ウォンなどが、それぞれの本社に転送された。4年間TOK本社が得た技術の導入料総額のみで256億4700万ウォンに達する。

TOKは、サムスン電子から最優秀パートナーに数回選ばれるほど厚い協力関係を構築したことでも知られる。業界によると、TOKは、2013年に初めて、サムスン電子から「ベストパートナー賞」を受けた後、2016年までに4年連続で受賞して、昨年も賞を獲得した。

業界関係者は「安倍政府の輸出規制措置により、日本企業も被害を被る可能性は確かにある」と言いながらも「関連企業が国内に法人を置いて数年、ビジネスで配当を用意したことを考えると、さらに残念だ」とと述べた。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ