「弾劾」ができない日本、時が経てばすぐ安倍

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昨年から続いている私学スキャンダルが、また日本の新聞の1面と主要ニュースの最初の頭を飾った。今までは、安倍首相の関連性が間接的だったが、今回は安倍首相本人が直接当事者として取り上げられたという。今回は違うだろうか?

私学スキャンダルは、安倍首相の夫人である昭惠女史が名誉校長をした森友学園が国有地を90%近く安く買ったという「国有地の安値買収疑惑」と数十年間、新設許可が出なかった大学の獣医学部が、安倍首相の友人が理事長を務める私学財団には許可された「獣医学部の新設特恵疑惑」の2つに要約される。

国有地の安値買収疑惑と関連した土を掘るのに関与した財務省公務員が自殺して、財務省次官が首相の関連性を弱める為に、文書を捏造した事実が今年、明らかになったが、安倍首相は本人が指示した事もなく直接関連もないとし、とかげのしっぽ切る事で一貫してきた。

野党陣営の中心に非難の声が高く、支持率も下落傾向を免れなかったが、安倍首相は持ち堪える事になり、一時下落傾向を免れなかった支持率も保守寄りの読売新聞の5月の世論調査では、4月の調査時よりも3%ポイント上昇して42%を示すなど、最悪の状況から抜け出しているという分析も出ている。

◇明らかになった首相の直接関与…トカゲのしっぽを切るよう今回もできるのか?

日本のマスコミは21日、一斉に私学スキャンダルの一軸である獣医学部特別恩恵の新設疑惑と関連し、問題の大学側が3年前、安倍首相と直接面談したという文書が公開されたと一斉に報道した。

獣医学部が新設を推進した愛媛県側が事前作業の為に、政府関係者らに接触して作成した27ページ分量の文書には「加計学園の加計孝太郎理事長が、安倍首相と会談、獣医学部構想を説明した」などの内容が記載されており、安倍首相が「そのような新たな獣医大学の考えは良い事だ」と話したことになっている。また、加計学園理事長と安倍首相の会談によって、柳瀬元首相秘書官が資料提出を指示したという内容もある事がわかった。

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安倍首相はこれまで、加計学園の獣医学部の新設計画を初めて知ったのは加計学園が国家戦略特区事業者に選定された2017年1月20日だったと主張してきた。それで2015年に会って説明を聞いたという記録が公開されただけに、これが事実なら、2017年初めてこれを知る事になったという安倍首相のこれまでの説明は嘘になるわけだ。

安倍首相は新しい文書が初めて公開された21日には、記者たちの質疑に何の答えも言わなかったが、1日が過ぎた22日、事実ではないとこれを積極的に否定している。安倍首相は記者たちと会って「文書で指摘された日に加計学園の理事長と会った覚えはない。 万が一に備え官邸の記録を調べても確認できなかった」と話した。

加計学園側が「2015年2月に理事長が、安倍首相に会っていない」と否認した後に出た言葉だ。

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◇「弾劾」を考える事もできるが、本人の決断だけを待たなければならない日本の政治…堪えれば良い

このような状況が韓国で起こったなら、どのように流れただろうか?

まず野党は、特検を要求して何ヶ月間かの捜査に繋がっただろう。ここに選挙があったなら、政権党の敗北に繋がっただろうし、特検の捜査過程などで大統領の不正が明るみに出たら「弾劾」の動きも本格的に放送され、厳しく責任を問い、国民に共感を得るような流れが作られただろう。

しかし、日本はどうか?

日本の検察大阪特捜部が、国有地の安値疑惑関連捜査を行っているが、遅々として進まず、その真相を明るみにする兆しは見えず、野党は攻勢を展開しているが、関係者を国会に立てて質疑する一日、二日、単発性のパフォーマンス以上の効果は上げられずにいる。安倍首相も国会で自分は関連がないという言葉だけを繰り返すだけだ。

内閣責任制である日本で責任を問い、安倍首相を退陣させる為には、国民の心が反映されなければならないが、昨年行われた衆議院議員選挙では私学スキャンダルの渦中にも関わらず自民党が大勝を挙げ、むしろ安倍首相の位置は堅固になり奇異な現象が起った。

再び、今年に入って相次いで私学スキャンダル後続打が出ているが、雰囲気は安倍首相の退陣の可否よりは9月の自民党総裁選挙で、果たして安倍首相を下しに適した人物がいるかに集まっているのが実情だ。

戦後1955年に自民党が結成して以来、2009年に民主党が政権を獲得した3年3ヵ月程度の短い期間を除いて、日本の政治体制は事実上、自民党政権が継続される55年体制の継続線上にいる。その為、停滞勢力に対する変化よりも現状維持、腐敗してもどうすべきか、何をしなければならないか分からない方向感覚の喪失を見せているのが日本社会の現状といえる。そして感じる事は、何をやっても変わる事がないという無力感だ。

そして、それを誰よりも一番よく知っている安倍首相は、今回も事実関係を否定し、再び「持ち堪える」に入った格好だ。

「政治をするには、日本のようにしなければならないのに…」食事の席で、冗談半分、本気半分に言っていた韓国のある有力政治家の言葉が思い出される。政権を数十年間維持する「自民党」が羨ましく見えたようだが、傍で見守る日本の政治は誤った執権者には天国、善良な国民には悪夢の後進政治に過ぎない。

私学スキャンダル関連の事案が起きる度に、よく韓国のマスコミで安倍首相の「危機」を論じているが、これは私たちの望みであって、その中身をみれば、思ったより日本の変化が決して容易ではない事を知ることができる。


スレ主韓国人

事実上の皇帝議院内閣制。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ