「世界の工場」中国が患えば韓国経済も重病
新型コロナに輸出・部品調達支障危機…政府「貿易金融4000億供給・素材部品需給サポート」
新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎)が「世界の工場」中国内で拡散し、世界経済に暗雲が濃くなっている。グローバルサプライチェーンの相当部分を中国に依存してきた韓国にも打撃が予想される。すでにいくつかの業界が中国産部品が不足して生産支障危機の目前にあるうえ、中国経済の急降下時、資本財・中間財の輸出にも悪影響が避けられないためである。
素材部品の輸入30%、中国に依存
3日、産業通商資源部「素材部品の総合情報網」によると、昨年韓国の素材・部品の輸入額1708億ドルのうち、中国産の製品は、520億8000万ドルで約30.5%を占めた。△日本(270億ドル)△米国(194億5000万ドル)△ベトナム(78億5000万ドル)などを抜いて圧倒的1位だ。
新型コロナ事態で、中国の工業生産に支障をきたす場合、中国からの素材・部品を供給受けた韓国企業も影響を受ける。すでに中国政府が事態の拡散を防ぐために春節休暇を延長した余波が国内産業に広がっている。中国現地工場の稼動が中断され、いくつかの交通網封鎖で物流も支障をきたして国内素材・部品の需給に危機が迫っている。
早速、自動車業界では部品不足による生産支障が現実化した。 双龍車はこの4日から12日まで、平沢工場の生産を中断されている。 現代車は先週末、特別勤務を撤回した。
中国に進出した韓国企業は、生産計画を変更し、現地部品の調達状況を点検している。 中国現地購買企業の工場稼動が中断されれば、国内部品輸出企業の対中輸出と現地進出部品生産企業の売上も打撃を受けるものとみられる。
今後の展望はさらに悪い。 中国の春節連休が終わり、労働者の中に確定者が発生すれば、事業所全体が閉鎖され、生産の減少幅が増えかねないからだ。
中国の景気後退…蘇った輸出に「悪材料」
事態の長期化による影響はさらに大きくなるものと憂慮される。 中国内の消費・投資が萎縮し、産業生産が減少するなど全般的な景気が悪化すれば、韓国も輸出減少など影響は避けられない。 中国は韓国全体輸出の約25%を占める最大の輸出相手国だ。 対中輸出のうち95%は生産に必要な中間財と資本財が占める。
このため、新種コロナの拡散は、回復の兆しを見せている韓国輸出に悪材料として作用する見通しだ。 2003年のSARS事態で、中国の成長率は0.2%ポイント下落した。 中国政府が新型肺炎に本格対応した直後の2003年5月、韓国の対中輸出増加率は27.5%、全体輸出の増加率は3.5%と、年間最も低かった。 SARS事態以降、中国の影響力はさらに大きくなった。 世界経済で、中国が占める割合は2003年4.3%から2018年15.9%と4倍に拡大された。
産業部の関係者は「今後、新種感染症の拡散程度によって韓国の輸出と供給網管理に否定的な影響が出る状況だ」と説明した。
貿易金融4000億供給…素材部品需給サポート
政府は、実体経済悪影響ブロックのための緊急対応に乗り出した。産業部はこの日、官民合同緊急輸出状況点検会議を開き、大衆輸出入企業の現地進出企業への支援を強化することにした。流動性危機を経験する対中輸出企業に貿易金融4000億ウォンを緊急供給し、対中輸出の割合が高い企業に輸出バウチャーを優先支援し、代替市場開拓を支援するのが骨子だ。
中国産の素材・部品・機器の需給支障を防ぐための支援も行う。日本の輸出規制をきっかけに作られた「素材・部品の需給対応支援センター」を活用して原副資材の需給・生産に支障などの企業の問題点を受け、政府レベルで迅速に支援する計画だ。
特に、すでに需給支障が現実化された自動車部品の場合、外交チャンネルを通じて中国政府に部品工場の稼働を要請することにした。
ソン・ユンモ産業部長官は、「事態が長期化する場合、グローバルサプライチェーンを含めた実体経済にマイナスの影響が懸念されているだけに非常な覚悟を持って総力を傾ける」とし「現在の状況を厳重に認識し、スピード感を持って対応していく計画だ」と述べた。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ