北朝鮮・中国の顔色を伺わなくなり…韓米同盟強化、日本と和解
20代大統領、ユン・ソギョル
外交安保政策
南北関係「相互主義」で正常化
北の非核化進展に歩調を合わせて支援
韓半島運転者論・終戦宣言の廃棄
米中間の綱渡り外交終了
韓米軍事演習拡大・THAAD追加配置
中国と一定水準の協力は維持
ユン・ソギョル（尹錫烈）次期大統領の外交・安保政策は、ムン・ジェイン政府の基調と最も差別化された分野に挙げられる。ユン次期大統領が就任すれば既存の対北政策と韓米関係、対中外交政策は全面修正が避けられない。 ムン・ジェイン政府の「韓半島運転者論」と「米中間綱渡り外交」「反日外交」などは廃棄処分され、その場に「北朝鮮の完全非核化」「韓米同盟再建」「韓日国交正常化」政策が入る見通しだ。
「予測可能な北非核化ロードマップを提示」
ユン次期大統領は大統領選挙期間「原則と一貫性のある対北非核化交渉を推進する」と明らかにした。 米国と北朝鮮の間で北朝鮮の非核化交渉を仲裁するという文在寅政府の「韓半島運転者論」は失敗したと評価している。 北朝鮮に屈従的な姿勢で一貫することで、南北関係を非正常にし、国民の自尊心を傷つけ、南北関係は閉鎖と断絶の中で対決する関係が続いているということだ。
ユン次期大統領は、予測可能な「北朝鮮非核化ロードマップ」を提示し、相互主義の原則に則って交渉する方針だ。 非核化進展に歩調を合わせて経済協力と南北共同経済発展計画を推進し、北朝鮮の人権改善にも乗り出すという構想だ。 その後、完全な非核化が実現すれば、国際的に対北朝鮮制裁を解除し、当事者間の平和協定を締結しなければならないというのが、ユン次期大統領の考えだ。 ユン次期大統領は大統領選挙公約集で「この過程で韓国政府は国際協調および二者・多国間交渉で中心的役割を果たす」と明らかにした。
終戦宣言の推進も、ユン・ソギョル政府では「なかったこと」になる見通しだ。 ムン・ジェイン政府が終戦宣言を国民的合意なしに推し進め、国民分裂を引き起こしたという問題意識があるためだ。 ユン次期大統領は、国民疎通チャンネルの開設などを通じて、国民合意に基づいた統一案を推進する方針だ。
MD参加など韓米同盟強化
ユン次期大統領は「韓米同盟を再建し包括的戦略同盟を強化する」と公言している。 ムン・ジェイン政府で「北朝鮮の顔色をうかがう」ことで韓米連合防衛態勢が弱まり、両国間の信頼も低下したというのがユン次期大統領の問題意識だ。
次期政権では韓米の必要と判断による連合訓練の実施で北核の脅威に対する確固たる抑制力を確保するという方針だ。 また、THAAD（高高度ミサイル防衛システム）の追加配置も推進する考えだ。 ユン次期大統領は先月、仁川江華郡の江華平和展望台を訪れ、「THAADを含む重層的ミサイル防御網を構築し、首都圏と京畿北部地域まで北朝鮮の核ミサイルの脅威から国民の安全を確実に守る」と述べた。
米国主導のミサイル防衛システム（MD）への参加方針も明らかにした。 ユン次期大統領は先月のテレビ討論で「（北朝鮮の）超音速、極超音速ミサイルが開発されれば対応するのに韓米間MDは必要ではないかと思う」と述べた。 北朝鮮の超音速核ミサイル挑発時の「キルチェーン」による先制攻撃を主張した1月の新年記者会見での発言も同じ脈絡だ。 ただこうした安保観に対して選挙当時、他の大統領選候補らは「安保危機を助長する」と批判しただけに推進過程で論争が予想される。
中国と相互尊重…日本との関係改善
韓米同盟強化は対中関係の変化につながる。 MDの参加、THAADの追加配備などは、すべて中国が反対している事案だ。 ユン次期大統領は今年1月、韓国経済新聞とのインタビューで「軍事・安保だけでなく先端技術サプライチェーン（供給網）でも米国は最先端の源泉技術などを掌握している」とし「こうした外交的環境の下で米中間で中立外交をするというのは決して実用的ではない」と述べた。 中国の顔色をうかがうことなく、果敢に米国側に立つということだ。
ユン次期大統領は「相互尊重に基づいた韓中関係」を打ち出している。 ただ、中国は第1の貿易対象国であり、北朝鮮問題での主要利害当事国であるだけに、一定水準の協力は維持し、発展させていくという構想だ。
ユン次期大統領は対日関係改善も公言してきた。 文在寅政府で韓日関係が過去史イシューに埋没し、悪化の一途をたどっているというのが問題意識だ。 ユン次期大統領は韓日関係の未来像を包括的に提示した1998年「小渕宣言」の基本精神と趣旨を発展的に継承することにした。 韓日首脳間のシャトル外交を復元し、高官協議チャンネルの稼動で各種懸案を解決するということだ。 これを通じて「金大中-小渕宣言2.0時代」を切り開くという考えだ。 外交部次官を務めたキム・ソンハン尹錫烈キャンプ外交安保本部長は「慰安婦、強制徴用、輸出規制など問題をすべて一つのテーブルに乗せて包括的解決策を導き出す」と述べた。
Source: かんこく！韓国の反応翻訳ブログ
