テスラ工場、日本の代わりに韓国を選択する理由

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全世界の自動車メーカーの中で、時価総額1位につけたテスラが新工場をアジアに設立する可能性をほのめかした。 テスラCEOのイーロン・マスクは最近、ツイッターを通じて「中国以外のアジア地域に新しい工場を設立する計画があるのか」という質問に対し、「そうだ。 ベルリンと米国の2番目の工場建設が完了した後」と短く答えた。 設立時期は2022年以降になると予想される。

イーロンマスクがアジア2番目の工場設立を直接言及したのは今回が初めてで、関心が集まる。 同社は、米テラモントと中国上海に工場を稼動している。 現在、年間最大生産規模は80万台程度だ。 米テキサスとドイツ・ベルリンにも工場を設立している。 すべての工場が完工する2022年には年間生産台数は150万台以上に増える。

具体的にアジアのどの国に新しい工場を設立するかは明らかにしていない。 韓国と日本のどちらかになる可能性が高い。 韓国には今年上半期基準で世界トップのバッテリーメーカーであるLG化学、日本には2位のパナソニックがある。 韓国は10位以内にサムスンSDI、SKイノベーションが布陣する。 このような豊富なインフラが、イーロン・マスクの意思決定を繰り上げるものと見られる。

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韓国の専門家は「日本より韓国に工場を設立する可能性が高い」と見ている。 日本は地震、洪水など自然災害が多いが、韓国は比較的自然災害から自由だ。 また、パナソニック以外にこれといったバッテリーメーカーがない日本とは違い、国内には「テスラモデル3」にバッテリーを供給するLG化学はもちろん、サムスンSDI、SKイノベーションのようなバッテリー強者が相次いで布陣している。

専門家らはバッテリーセル(バッテリーパック価格の75%を占める)価格が1kWh当たり100ドルの場合、内燃機関の車両と電気車の原価が変わらないと観測している。 昨年基準のリチウムイオンバッテリーパック1kWhの価格は156ドルだ。 専門家は、今年はこれより低い135ドルまですでに下落したと推定している。

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イーロン・マスクは2、3年内に1kWh当たりのバッテリーパックの価格を80ドル台まで引き下げるという。 同社は、既存のバッテリー供給会社との持続的な納品関係のほかに、バッテリーの生産に乗り出す。 規模の経済から脱落すれば事業を諦めるしかない、いわゆる「チキンゲーム」を始めたのだ。 有数のバッテリーメーカーが3社もある国内にテスラが工場を設立すれば、バッテリーパックの価格下落を加速させることができる。

日本は安倍政権が発足した後、自国企業の保護に転じた。 いわゆる「保護貿易主義」だ。 政府が自国産業を保護・育成するために積極的に介入することを意味する。 日本は伝統的な製造業を基盤に発展を重ねて、品質と生産性改善は世界一だ。 一方、第4次産業革命のような革新では遅れを取っている。

もし、テスラ工場が国内に入ることになれば、衝撃は現代・起亜車がまず受ける。 昨年末にテスラが発売したモデル3はすでに累積販売台数が6千台を超えたのはもちろん、今年は1万台突破が有力だ。 生産量が不足し、需要に対応できない状態だ。 バッテリーの供給が安定が求められる。 テスラが韓国工場設立を断る理由はない。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ