「サムスンがリードする」…世界トップの半導体TSMCに向けられた憂鬱な見通し

第3四半期の「アーニングサプライズ」予告にも異なる解釈…モルガン・スタンレー、成長可能性は低いと見て、現株価と差のない目標株価を提示

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世界トップのファウンドリ(半導体委託生産)メーカーTSMCに対するグローバル投資銀行(IB)の展望が交錯している。 今年7-9月期の市場期待値を上回る「アーニング・サプライズ」が予告された中、懸念混じりの分析が出る背景に関心が集まっている。

12日(現地時間)、米経済メディアCNBCは14日、アップルの主要供給会社TSMCの今年7-9月期の業績発表を控え、主要投資銀行のやや食い違った評価をまとめて報じた。 同日、台湾株式市場でTSMCは571台湾ドルで取引を終えた。

モルガン・スタンレーはTSMCと関連し、最も否定的な予測を出した。 TSMCの9月の売上高は55億ドル(約6兆5600億ウォン)と、史上最高値を記録し、最近、半導体チップ価格を20%引き上げたものの、前向きなシグナルとは受け止めなかった。

モルガン・スタンレーは、売上総利益より景気変動のサイクルに投資焦点を合わせるべきだとアドバイスした。 モルガン・スタンレーのチャーリー・チャン分析チーム長は「半導体景気サイクルが低迷期に入ったのにTSMCは傍観している」と指摘した。

目標株価は580台湾ドル(2万4600ウォン)を提示した。 これは現在の株価と大差ないことで、モルガン・スタンレーがTSMCの成長可能性をその分低く見ていることを意味する。

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サムスン·インテルの攻撃に遅れを取る恐れが…ゴールドマンサックスは目標株価を高め、前向きな評価

ニーダムはサムスン・インテルなど半導体主要企業との超ナノチップ競争でTSMCが消極的に対応している点に懸念を示した。 ライバル会社のサムスン電子が2022年上半期に3ナノ(nm)工程を導入する計画だが、TSMCはこれより遅い2022年下半期の量産を目標にしている。 インテルは2024年の3nmからさらに一歩進んで、2nm半導体を生産すると宣言した。
ニーダムのチャールズ・シー・アナリストは「サムスンがTSMCをリードするだろう」とし「3nmは現在市販中の製品より発展したチップであるだけにTSMCが生産日程を繰り上げなければ市場先取りは不可能だ」と述べた。 目標株価は690台湾ドル(2万9300ウォン)を提示した。

ウェドブッシュは中立的な解釈をした。 第3四半期の業績が市場の予想値を上回り、史上最高値を記録する見通しだが、最近の台湾ドル高やマージンの減少など、話題があるだけに投資に留意しなければならないと指摘した。 ただ、持続的な半導体チップの不足、アップルのiPhone需要の増加などで、今年第4四半期の売り上げも好調だと見通した。 提示した目標株価は700台湾ドル(2万9700ウォン)だ。

これに対し、ゴールドマンサックスは、TSMCの第3四半期の売上総利益が50.9%、営業利益が40.5%増加し、「アーニング・サプライズ」を記録するとし、最も前向きに評価した。 テレビ、スマートフォンなど家電製品の需要が増加している上、2023年までファウンドリ中心の半導体供給難が続くという点に注目した。

今後3年間、1000億ドル(119兆2500億ウォン)を投資し、生産能力を拡大するというTSMCの事業戦略も適切だと考えた。 目標株価は1014台湾ドル(4万3000ウォン)を提示した。 これは現在、台湾証券市場で取引されるTSMCの株価の約2倍に上る。

Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ