「トラックごと略奪されても警察は傍観」…恐怖に震える韓国人社会

フィラデルフィアで韓国人店舗50店舗の被害…美容用品店の3店に1店
「見守るしかなかった」シカゴも略奪され…ニューヨークマンハッタンも「緊張」

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[ソウル経済]米国内での人種差別抗議デモが激化する中、米州韓国人社会が恐怖に震えている。 治安力が事実上空白状態になり、あちこちの韓国人商店で略奪被害が相次いでいるためだ。

米最大の韓国人タウンが形成されたロサンゼルス(LA)には、カリフォルニア州防衛軍が韓国人タウンの防衛に入り、どうにか一息つく様子だが、他の地域では不安が歴然としている状況だ。 非武装の黒人男性ジョージ・フロイドが白人警察の加虐行為で死亡する事件が発生したミネソタ州ミネアポリスの韓国人店舗が略奪・放火の被害に遭ったのを皮切りに、今や米国の大都市に火の粉が拡散している。

2日(現地時間)、ペンシルバニア州フィラデルフィア在住の韓国人によると、現在まで約50の現地韓国人店舗が抗議デモ隊から略奪攻撃を受けている。 およそ30ヵ所のビューティーサプライ(美容用品)商店をはじめ、携帯電話の店舗、薬局などだ。 LAやニューヨークほどではないが、フィラデルフィアにも7万人ほどの多くの僑民が住んでいると把握されている。

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特に、黒人相手のビジネスが行われる商圏に被害が集中した。 フィラデルフィアの黒人の割合が相対的に高いこととも無関係ではなさそうだが、白人・ヒスパニック人種を問わず暴力的な略奪に加わっているという。 先週末、デモが激化したものの、ペンシルバニア州防衛軍が配置され、暴力のレベルはやや落ち着いたという。

ただ、州兵部隊がダウンタウンに集中配置されており、都心圏から離れた韓国人の商圏は、何の保護も受けていない。 地元警察も消極的な対応で一貫している。 代表的なのは、韓国人が所有する大型商店街が4~5時間にわたり荒らされたが、警察は数回の通報にも現れなかったという。 計300万-400万ドル相当の物で、略奪犯は道端にトラックを止めて箱ごと物を積んでいったという。

シカゴでも韓国人の被害が相次いでいる。 地域メディアであるCBSシカゴは、シカゴ・サウスサイドで略奪被害にあったキム・ハクドン氏の話を伝えた。 事件が発生した先月31日夜、キムさんは自分の商店にいたが、略奪を無力に見守るしかなかった。

キムさんは「どうかやめてここから出ていってくれと要求し、彼らも最初は理解していた」とし「しかしデモ隊がだんだん増え、その後は20~30人が押し寄せて略奪するのを見守るしかなかった」と愚痴をこぼした。 キムさんは「デモを理解している。 しかし、なぜ小さな店舗を壊すのか。 なぜ店鋪に入って品物を盗んでいくのか」とし「これは正しいことではない」と指摘した。

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娘のハンさんは「父ができることはただ見守るだけだった。 略奪者たちが私たちのすべてを持っていくのを見るだけだった」と嘆いた。 1980年代にシカゴに移民したキムさんは苦労の末に、9年前に「シティーファッション」という店を開いた。

キムさん家族の他の店も略奪されたが、被害は相対的に少ないという。 シカゴ・ダウンタウンの韓人飲食店も週末の夕方デモで被害に遭ったという。

ニューヨーク韓国人社会も緊張感を隠せずにいる。 韓国人タウンがあるマンハッタン32番街の周辺やクイーンズフラッシング、ベイサイドなどが集中的なデモ現場とはやや離れてはいるが、いつ飛び火するか分からないという状況だ。 まだ韓国人業者の略奪被害は、具体的にわかっていない。 ただ、ブロンクスをはじめ、黒人相手のビジネスが、多くの地域で被害を受けかねないという懸念が出ている。

幸い、LA韓人タウンには州兵が電撃的に投入された状態だ。 州防衛軍兵力は前日午後、ウェストオリンピック大通りに位置する韓国人ショッピングモール「ギャラリア」をはじめ、3~4カ所に配備され、物々しい警戒態勢に入った。 州防衛軍は抗議デモが終わるまでロサンゼルス市警と共に韓国人タウンに駐屯し、1992年の「LA暴動」の再燃を阻止するという立場だという。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ