▲史上初の朝米首脳会談が開かれた6月12日、シンガポール・セントーサ島のカペラホテルで北朝鮮の金正恩国務委員長とドナルド・トランプ米大統領が共同声明を持って握手している=シンガポール/聯合ニュース
北朝鮮の祖国平和統一委員会の宣伝メディアである「我が民族どうし」が31日、「対話と戦争策動は絶対に両立できない」と主張した。これは、北朝鮮の既存の立場と変わりがないが、韓米合同軍事演習再開の可能性を示唆して波紋を起こしたジェームズ・マティス米国防長官の発言後に出てきたものなので目を引く。
「我が民族どうし」はこの日、個人名義の論評で「米国が朝米対話の直後から私たちに対する厳重な軍事的敵対行為を敢行している」とし「最近、米軍特殊部隊が日本、フィリピン、南朝鮮の鎮海(チンヘ)海軍基地に入り、我が共和国を狙った秘密訓練を繰り広げていることがそれを実証している」と伝えた。
それと共に、17日に南側のあるメディアが「日本に駐屯していた米海軍の特殊部隊がフィリピンのルソン島に移動して浸透訓練を実施し、これは方向さえ変えれば北朝鮮の平壌(ピョンヤン)近隣に浸透するための長距離浸透訓練」だとの報道を引用した。当時の報道では、7月末、8月初めに米軍の核潜水艦ミシガン号が日本に駐屯していた特殊部隊を鎮海海軍基地に移動させた情況も捉えられたと伝えた。
「我が民族どうし」は「これは米国の無分別な戦争策動の一環であり、ようやく設けられた朝鮮半島の平和と対話のムードを曇らせ、シンガポール朝米共同声明の履行に冷水を浴びせる、きわめて挑発的で危険千万な軍事策動に他ならない」と批判した。
続けて「我々は対話の成果と相手に対する信頼造成のために想像を越える破格的措置を引き続き取り、対話に臨む真実の態度と誠意を見せた」としながら「だが、米国は対話対話と言いながらも初歩的な信頼造成のために爪先ほどの努力も傾けなかっただけでなく、逆に図々しくも『先非核化』という不当で強盗的な要求だけを執拗に持ち出している」と指摘した。
北朝鮮が先月、西海(ソヘ)衛星発射場のミサイルエンジン実験場の解体を始め、先月27日には米軍遺骨55柱を送りかえした反面、米国は「初歩的な信頼構築措置」である終戦宣言の採択を拒否しているということだ。最近ある米国メディアは、ドナルド・トランプ米大統領が朝米首脳会談当時に金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長に会い、終戦宣言の採択を約束したが未だ守っていないため、北朝鮮の反発を買っていると伝えた。
「我が民族どうし」は「もし昨年のように朝米関係が再び悪化して、朝鮮半島が最悪の戦争危機に処することになるならば、その責任は全面的にそうした軍事的陰謀を策動した張本人が負うことになるだろう」と警告した。また「(米国は)百害無益な軍事的賭博に没頭するのでなく、歴史的な朝米共同声明履行のために自身がすべきことをきちんと尽くさなければならない」と主張した。
一方、北朝鮮は最近マイク・ポンペオ米国務長官の4回目の訪朝が突然取り消されたのに続き、米国が「合同演習再開」カードをしきりにちらつかせ北朝鮮を圧迫していることに対して、公式な反応を出していない。
キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/860085.html
韓国語原文入力:2018-08-31 11:35 訳J.S
ソース:ハンギョレ新聞日本語版<北の宣伝メディア「米、対話対話と言いながら爪先ほども努力せず」>
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/31511.html
何しても無駄で終わる。
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Source: おもしろ韓国ニュース速報