2018年4月12日、南北首脳会談と米朝首脳会談を前に、河野太郎外相が約2年半ぶりに韓国を訪問した。これについて、韓国・ニューシスは「慰安婦合意後初となる日本外相の訪韓をきっかけに、冷え切った日韓関係も雪解け期を迎えることが期待されている」と伝えている。
記事によると、河野外相と韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相は11日にソウルで行われた会談で、南北首脳会談と米朝首脳会談の開催が予定されている今後数カ月が、日韓両国にとって「歴史的なチャンス」であることに同意し、両国間の緊密な協力への意思を確認した。さらに10月に「共同宣言 21世紀に向けた新たな日韓パートナーシップ」の発表20周年を迎えることをきっかけに、両国関係の発展に向けた経済、文化、民間交流などでの協力を強化していくことも決めた。局長級協議も開始し、2年間進展がなかった漁業交渉の早期妥結に向けても積極的に努力していくという。
また記事は「河野外相は会談後に国立ソウル顕忠院(ソウルにある国立墓地)を訪れ、融和的な態度を続けた」とし「日本の外相が国立ソウル顕忠院を訪れたのは04年11月以来14年ぶりのこと」と説明。その上で「韓国と米国が北朝鮮との対話を主導し、いわゆる“ジャパンパッシング”への懸念が高まっている日本の立場を考えると、河野外相の行動は韓国の国民感情を好転させ、今後の朝鮮半島における対話に合流したい意図とみられる」と主張した。
聖公会大学のヤン・ギホ教授も「慰安婦問題で日韓関係が悪化した後、日本は米国と中国との関係に力を入れてきたが、最近の朝鮮半島の対話ムードで国際情勢が急変した。情報不足の日本は韓国に頼るしかない状況」と説明し、「このような状況で行われた河野外相の顕忠院訪問には、今後は韓国を重要視するとの意味が含まれている」と分析したという。
この報道に、韓国のネットユーザーからは「安倍首相は相当焦っているようだ」「下手に出る日本を久々に見た」などと驚く声や、「やっぱり外交は主導的に行わなければならない」「初めて大統領の存在の大きさを感じている」と文大統領や韓国政府を評価する声が上がっている。
また「まずは慰安婦問題への誠意ある謝罪から」「竹島は日本領と主張する教科書を廃止したら仲良くしてもいい」など、歴史問題を優先的に解決するよう求めるユーザーも多い。
その他「結局は韓米日の協力が一番大事」との声や「北朝鮮が世界の中心にいるようで気分悪い」と主張する声なども見られた。(翻訳・編集/堂本)
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Source: おもしろ韓国ニュース速報