日本の歴史学者の吉田教授「集めた資料、韓国に寄贈する予定」
日本の「平和憲法」を変えようとする右翼陣営に向けて歴史を正しく見ることを主張し、批判的な見方を堅持してきた吉田裕(65)一橋大大学院特任教授がこれまで収集してきた歴史資料を韓国に寄贈するという意志を公開的に明らかにした。
2日朝日新聞によると、吉田教授は前日東京都国立市に所在する一橋大学で600人が集まった中で退任を控えて行った最後の講演を通して、自分が戦争史に興味を持つようになった動機などを説明した。
彼は幼い頃から戦争と関連された本に興味を感じたが、中 学生時代にベトナム戦争(1960~1975)に対する報道を見て戦争の実態を知ることになったと話した。
自身が日本の近現代政治史を専門に研究しながら日本の戦争責任論を指摘してきた背景にベトナム戦争があると話したのだ。
吉田教授は日本近代期に日本軍が犯した戦争犯罪はもちろん、当時君主だった昭和天皇の責任なども研究してきた学者として有名だ。
彼はこの分野の研究に一生を捧げてきた動機について「戦争の不条理と残酷さに怒りを感じた」と説明した。
吉田教授はこれまでの研究過程で、旧日本軍兵士の日記や体験記など、貴重な歴史資料を多く集めたという。
しかし、「日本には自分が収集した資料や文献を保管し、公開(展示)するだけの文化が形成されていない」という理由で退職後に韓国の大学に寄贈するという意向を明らかにした。
埼玉県出身で東京教育大学文学部を卒業した吉田教授は、日帝戦争指揮部の責任論を主張する発言で、国内外の史学界から注目を浴びてきた。
代表著書の一つである’日本軍兵士-アジア・太平洋戦争の現実‘(2017)を通じては、日本が起こした戦争で300万人ほどの日本軍戦死者のうち60%を超える180万人が飢え死にして、日本軍指揮部は、太平洋の小さな島々に孤立された兵士を弊履のごとく捨てることもあったとし、「国家のために命を捧げるのが兵士の本分」と強調していた日本の戦争指揮部を辛らつに批判した。
「平和憲法」と呼ばれる現行の憲法を改正することに反対してきた吉田教授は、日本の南京大虐殺のような歴史的事実を矮小化・否定しようとする日本国内の右翼陣営の動きも批判してきた。
彼は現在、東京都江東区北砂にある「東京大学空襲戦災資料センター」の館長を務めている。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ