借金「5千億」残ったロシア…「ヘリで代わりに返済したい」しかし…
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ロシアが旧ソ連時代、私たちに借りた借款のうち、残った金額をヘリで返済すると最近、韓国政府に提案しました。
ところが、これまで既に持ち込んだロシアヘリを見ると、購入費用より部品交替のための維持コストがもっとかかりました。
もちろん部品も、ロシアから買うのです。
つまり、ロシアの立場では、ヘリコプター売って借金を返して、それ以降は部品コストもせしめようという下心と読み取れます。
キム・セジン記者が取材しました。
[レポート]
山林庁山火事消火ヘリコプターが江原道三陟の野山で水をバラ撒いています。
ロシア製カモフヘリコプターです。
私たちが旧ソ連時代に与えた借款を、お金の代わりにヘリコプターや防衛産業資源などの現物で受け取っていて、過去94年から今までに43機を導入してきました。
現在、全世界で、ロシアの次に韓国が多く運用していることが知られていますが、維持費がかさむ本末転倒のヘリコプターです。
実際、過去94年の導入以来の購入費用と交換部品のコストを計算してみると購入費用よりも維持費が1.5倍多くかかったことが確認されました。
【チョ・ジンス/漢陽大学機械工学部教授]
「航空機は一度購入すれば、30年の間にメンテナンスコストが購入価格の2倍以上になります。それを外国製に頼ればです。私たちがより多く払う必要が…」
しかし、私たちの政府がこのヘリコプターを追加購入するかどうかを悩んでいることが知られています。
ロシアに貸した借款22億4000万ドルのうち4億5000万ドルをまだ返してもらうえていませんが、ロシア側が現金の代わりに、このヘリコプターを追加購入してくれと要請しました。
企画財政部はこれまで、ロシア側と交渉を通じて現金でお金を回収出来る可能性は低いと見て、またヘリコプターでなければならないのか悩んでいることが分かりました。
【ユン・フドク/共に民主党議員]
「ロシアの立場から見れば、現金で現物に売り、また維持費、修理費で1.5倍を稼いだんです。それに(国産)ヘリコプターが国内市場で売れる機会をそれほど喪失したということです。」
ロシアのヘリコプターを追加導入する場合は、1兆3千億ウォンをかけて独自に開発した「スリオン」ヘリコプターの肩身がより狭くなるしかないでしょう。
スリオンヘリコプターは、夜間飛行能力に加え、運用コストがロシアのヘリコプターの半分なのに、山林庁と済州島消防本部ではそれぞれ1機ずつのみ運用されています。
ムン・ジェイン大統領も1日国軍の日行事でスリオンに最初に搭乗し、国産ヘリ広報に乗り出したが、肝心の国産ヘリコプターが活躍する機会を政府が剥奪しているのではないかという指摘が出ています。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ