世界最長空売り禁止、外国人売り煽り
ブルームバーグ、韓国株式市場リスクを警告
世界で最も長い間空売り禁止を維持している韓国金融当局の措置が、今年3月のコロナ19パンデミック以来続いている外国人の「セルコリア」を持続させる可能性があるという指摘が出てきた。
ブルームバーグは29日、「小口投資家はショート(空売り)が禁止された韓国証券市場を愛する」というタイトルの記事で、「韓国政府の空売り禁止延長措置はリスク管理のため空売りが必要な機関投資家を驚愕させた」とし、「外国人株式売りが加速する危険に直面することになるだろう」と報道した。
空売りは、株価下落が予想される時、株を借りて売り差益を出す投資手法だ。 空売りは、個人より外国人や機関の割合が絶対的な投資手法だ。 株価の下落に賭けて金を儲ける方式なので、大部分の個人投資家たちは自分が買った株式価格が空売りで落ちて損失を被りかねないという点で、空売りに激しく反対している。
昨年までも外国人と機関の比重が圧倒的だった韓国株式市場は、コロナ19を契機に個人投資家が主導する市場に変わった。
ブルームバーグによると、空売り禁止の長期化で国内外の機関投資家らは韓国証券市場への投資に消極的な姿勢を示している。
外国人投資家らは3月、空売り禁止が断行され、先物を通じてヘッジ(危険回避)をしてきたが、これもまた最近限界に達したという評価だ。 コスピは3月、コロナ19で世界の証券市場が暴落した後、6月まで売り越しを記録し、7月は一時買い越しへと転じたものの、その後、8月と9月は売り越しを記録している。 空売りの割合が高いコスダックは、8月末、金融委が空売り禁止の6ヵ月延長を発表する前までは、外国人投資家の買い越しを記録したが、9月に入ってからは、4月以降最大規模の売り越しを記録している。 8月の1ヵ月間コスダックで1088億ウォンの買い越しを記録した外国人は、9月に入ってから28日まで、計2506億ウォンの売り越しを記録した。
外国人アクティブ資金はヘッジ手段の不在で韓国市場から資金を引き抜いており、パッシブ資金が追従するMSCIなどグローバルベンチマーク指数を算定する際、運用体制の効率性部門で韓国の点数が下がれば、資金離脱が起こりかねない。 ブルームバーグは、空売り投資会社が中国のルイシンコーヒーの粉飾会計を突き止めたように、詐欺を防ぎ、株価バブルを防ぐのに空売りが必要だと報じた。
ヘッジファンド・ペトラキャピタル・マネジメントのイ・チャンホ・パートナーはブルームバーグに「空売りは市場のために必要だ」とし「生命工学分野の一部の企業は空売りがなくて株価が高評価で天井知らずに急騰した」と話した。 大信証券のイ・ギョンミン研究委員は「空売り禁止を延長すれば短期的には投資心理の安定と国内需給流入による追加上昇が続くだろうが、長い目で見れば得より失の方が大きい可能性もある」と説明した。
ブルームバーグは匿名の消息筋の話として、「当局が空売り禁止が解除される来年3月以後、空売り許可対象を優良株に限定する案を議論中だ」と報道した。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ