北朝鮮有事の際、沿岸部は邦人避難や難民を受け入れる可能性もある。地域はどう考えているのか。記者が長崎・対馬を訪ねた。
中略
仮に有事となれば、難民として日本を目指すのは、日本人妻と子孫、そして帰還事業で帰った元在日朝鮮人ら、日本に所縁のある人たちだろう。在日韓国・朝鮮人の法的地位向上や就職差別撤廃に取り組んできた異色の法務官僚だった坂中さんの言葉には説得力がある。
「不幸にも有事がきっかけで、日本に難民として来られることになっても、その人たちをぜひ温かく迎えてあげてほしい。必ず日本と北朝鮮の懸け橋になってくれるはずです」
実際に難民を受け入れる施設は、地理的要因などから長崎県大村市の大村入国管理センターが有力視されている。1989年、ベトナム難民を装って九州各地に次々に上陸した中国人約2800人も、同センターに集められ退去強制処分に。隔離された同施設でかかるストレスや精神的ダメージも浮き彫りとなった。不法滞在などで退去強制処分になった同センターの収容者たちを長年支援してきた長崎インターナショナル教会の柚之原寛史牧師(49)はこう言う。
「センターは800人定員に現在は約120人を収容中。キャパは十分でしょう。だが歴史的経緯からみても韓国・朝鮮人にとって大村入管は決して居心地のいい場所ではない。日本人は自分が難民にならない限り、難民の気持ちを理解できるようにはならないかもしれませんね」
我々が、問われている。(編集部・大平誠)
※AERA 2018年3月19日号より抜粋
同じように扱うべきだ
人満載でも沈めろ
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Source: おもしろ韓国ニュース速報