去る6.13全国同時地方選挙・大邱市(テグシ)教育監(教育長)選挙で、40.7%の得票率で元女性家族部長官の姜恩姫(カン・ウンヒ)が大邱教育監に当選した。
熾烈な接戦の末の当選となったが、姜恩姫教育監に対する世間の非難の視線は相変わらずである。
過去、朴槿恵(パク・クネ)政権時代に『韓日慰安婦合意』を擁護して、物議を醸したからである。
姜恩姫は当時、「日本政府は過ちを認めて謝罪した」と発言して批判を受けた。
教育監への出馬の消息に対し、慰安婦被害者のイ・ヨンスさんが辞退を求める記者会見を開いたが、最終的には当選した。
日帝の強占期、当時まだ13~15歳にしかならなかった少女は日本軍の暴悪な手に捕まって『慰安婦』として連行された。
日本軍慰安婦として性奴隷として生きながら、とても言葉では言い表せない無残な目に遭った。
何とか生き延びて帰って来た少女は時間が流れてハルモニ(お婆さん)になり、未だに謝罪の一言もない日本に向かって叫んだ。
「機会(チャンス)を与えるから人間になりなさい」
▲ 映画『帰郷』
ハルモニたちは二度と思い出したくない無残な記憶を証言して、日本政府を相手に戦っている。
そしてハルモニたちの証言の支援になるようソウル市とソウル大学人権センターは去る3月、日本軍に虐殺された朝鮮人慰安婦の姿が収められた映像を公開した。
証言と記録だけで知っていた残酷な実態が、表にはっきりと現れた瞬間だった。
日本政府はスイス・ジュネーブで行われた国連人権取締役会で、「日本軍の慰安婦強制連行は確認されなかった」と詭弁を並べ立てた。
日本の厚かましい態度は、去る2015年の朴槿恵政権との『韓日慰安婦合意』妥結から一層酷くなった。
当時、韓日両国政府は合意文の全文を共同発表して、慰安婦問題が最終的に終決された事を宣布した。
この過程で日本軍慰安婦被害者のハルモニを排除して、誠意ある謝罪が無くて問題になった。
朴槿恵元大統領の弾劾後に発足した文在寅(ムン・ジェイン)政権は、『韓日慰安婦合意』では日本軍性奴隷問題を解決する事はできないとし、事実上の破棄宣言を下した。
政府間の条約や合意だけで日本軍慰安婦被害者の人間的尊厳を回復するは難しいとし、強硬な態度を見せた。
ソース:インサイト(韓国語)
http://www.insight.co.kr/news/160115
>>2につづく
三一節記念演説で、「慰安婦問題の解決において、加害者である日本政府が“終わった”と言ってはならない」と述べ、改めて我が政府の立場を明らかにした。
しかし、日本軍慰安婦問題を解決するための積極的な態度は目に見えない状態だ。
朴槿恵元大統領の事件後にろうそく世論で当選した文在寅大統領は、当時100大国政課題を提示した。
慰安婦被害者のための記念事業も含まれていたが、現在南北首脳会談と北米首脳会談などに押されて国政優先順位の課題から追いやられた。
絶対に忘れてはいけない慰安婦問題が重要な懸案に埋もれ、自然に後回しになってしまったのである。
このような状況のため毎回言葉だけが並べられるだけで、具体的な方向性と代案が提示されずもどかしいという意見も出ている。
実際に韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)も、「文在寅政権が待っている間、慰安婦被害者がこの世を去った」とし、「今は文在寅政権が勇断を下す時」と変化を求めた。
このような中、日本は毎回このように言う。
「証拠がない」
▲ 映画『Herstory』
間違っている。
今生きている日本軍慰安婦被害者のハルモニたちが、まさに生きている証拠だ。
今年の4月23日、チェ・ドクリェさんも97歳で亡くなり、慰安婦被害者の生存者数は28人になった。
日本政府は今、生きた証人である慰安婦ハルモニが死ぬ事だけを指折り数えて待っている。
過去の過ちを最初から無かったかのように誤魔化し、誠意ある謝罪は絶対にしないという浅はかな魂胆である。
時間は刻々と流れているのに政府があまりにも安易に対処しているのではないか、という指摘が出る理由もこのせいである。
こうなると慰安婦被害者のハルモニたちは、日本のまともな謝罪の一言も聞けないまま瞳を閉じる事になる。
>>3につづく
▲ 映画『帰郷』
国民に約束したように、政府は日本軍慰安婦問題を解決するために、今よりも積極的に行動しなければならない。
日本に過去の戦犯行為に対する真の謝罪と正当な補償を強力に要求しなければならない。
また、国際社会に日本軍慰安婦問題が知られるよう、政府次元で支援しなければならない。
ハルモニたちの側に立ち、日本と積極的に対立して戦う文在寅政権の姿を期待している。
いつまで厚かましい日本が変わる事だけを待っているのだろうか。
日本は変わらない。
ただ待っているだけだ。 ハルモニたちの死を。
・・・おしまい☆
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Source: おもしろ韓国ニュース速報