ムーディーズの警告「韓国企業の信用大量降格される可能性高い」

業績悪化19社の企業の信用
否定的に調整する可能性

世界的な信用評価会社ムーディーズが、今後1年間、韓国企業の信用格付けが大量に降格される可能性が高いと警告した。国内景気が持続的に悪くなる中、米国と中国の貿易紛争長期化などの影響で、企業業績が悪化するという懸念を反映した。

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ムーディーズは10日、「韓国企業業績と信用力の悪化傾向」という報告書を通じ、ムーディーズが格付けを付ける韓国の非金融企業27社のうち19社が今年の上半期の営業業績悪化によって信用度が否定的に調整される可能性があると発表した。実績が評価に肯定的な企業は、5社、中立的な企業は、3社を挙げた。ムーディーズが現在格付けに「否定的」の見通しをつけたか、または格下げを検討している韓国の民間企業は、全部で13社ある。 「肯定的」の見通しがついた企業は皆無である。

ユ・ワンフイ ムーディーズ首席研究員は、「半導体、精油、石油化学、鉄鋼など、景気変動が大きい産業に属する企業が需要不振と業況鈍化を受けている」とし「米国と中国の貿易紛争に輸出依存度が高い企業が継続的に否定的な影響を受けるだろう」と述べた。彼は「中国を相手に原材料や部品の輸出を多くする電子と化学業種でこのような変化は、特に顕著になるだろう」と予想した。

ユ首席研究員は「日本の輸出規制は、行政手続を遅延させる程度にとどまると予想されるため、韓国企業業績に重大な影響を与えることはないだろう」と診断した。

ムーディーズ「輸出減少、電子・化学否定的展望」
国内景気の低迷に米・中葛藤の影響

世界的な信用格付け会社が韓国企業の格下げリスクが大きくなったという警告音を一層高めている。比較的楽観的な見通しをしてきたムーディーズさえ業績悪化が信用リスク拡大に転移されるという声を出し始めた。景気下降に伴う業績不振にもかかわらず、高配当などの株主還元に伴う現金流出の負担が少なくなかった上に、貿易紛争が追加悪材料として作用しているという評価だ。

ムーディーズは、下半期に入って相次いで韓国企業の信用格付けに赤信号をつけている。去る7月、会社分割を決定したKCC(信用格付けBaa3)を下方調整検討対象に上げ、SKハイニックスの信用格付け(Baa2)も「否定的」の見通しをつけた。先月には、降格3カ月で、Eマートの信用格付け(Baa3)の見通しを「安定的」から「否定的」に変更し、SKイノベーション(Baa1)と子会社であるSK総合化学(Baa1)、LG化学(A3)の信用力に続々と「否定的」の見通しをつけた。ムーディーズは、これらの企業の両方の営業環境の悪化に収益性が低下して借入負担が大きくなったことを否定要因として指摘した。

米国と中国の貿易紛争が長期化している中で、日本との貿易紛争が加わり、韓国企業は、より厳しい営業環境に突入するという評価だ。今年初めから悲観的な見通しを出したスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、今年7月初め、高まった信用リスクに直面した韓国企業」という報告書で、「韓国企業の信用格付けが本格的な下落局面に入った」と分析した。

日本が韓国に半導体やディスプレイ材料の輸出規制を強化した直後だった。 S&Pは、今後1年間、韓国企業の信用悪化負担が続くと見ている。このように信用評価会社が今年に入っての信用格付けを下したり、評価の展望を、以前よりも悪く変更した企業は9社で、2014年以来、5年ぶりに最も多い。

パク・ジュンホンS&P理事は「世界的な需要の鈍化との貿易をめぐる葛藤拡大に、半導体とスマートフォンだけでなく、自動車、精油、化学など輸出依存度が高い業種が1~2年間困難な状況に置かれるだろう」と展望した。

国内格付け会社の視線も否定的に変わっている。韓国企業評価、韓国信用評価、ナイス信用評価など国内3大格付け会社が今年の上半期の信用格付けを下げた企業数は合計44社で、2016年(86社)以後3年ぶりに最も多かった。評価上下倍率(上方件数/下方件数)も0.68倍で、昨年の上半期(1.13倍)よりも急低下した。昨年6年ぶりに止まっていた企業信用力の低下傾向が今年に入って再開されたという評価だ。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ