■(聞き手・青山直篤)
米国として、北朝鮮の非核化は譲れない一線だった。ここ1~2週間の北朝鮮のメッセージからは、北朝鮮が非核化に取り組む気があるのか、米国側にみえなくなっていた。この段階で首脳会談をして不用意な合意をするより、米国にとっては健全な判断だったといえるだろう。
米国は初期の段階で韓国から、北朝鮮の非核化に前向きな情報を得ていたものの、会談に向けた具体的な準備を進める段階で、「話が違う」ということになったのもしれない。米朝の仲立ちをしてきた韓国の文在寅(ムンジェイン)政権は、厳しい立場に置かれるだろう。ただ、「6月12日に会談はしない」というだけのことで、トランプ政権にも協議を続ける意思はあるのではないか。
日本は今後も、米国に合わせて制裁強化を訴えるのが一番楽だ。だが、このまま米朝間の緊張がエスカレートすれば、必ずしも日本のためにならない。
日本は会談の再開に向け、北朝鮮の誠意を試すためにはどのような道筋がありうるのか、米側に提言していくべきだ。北朝鮮が誠意を見せた時には、米国の後押しをする用意がある、と米国にも示していく必要がある。(聞き手・青山直篤)
■米外交問題評議会のパトリシア・キム研究員
■(聞き手・峯村健司)
トランプ米大統領が米朝首脳会談を取り消した最大の理由として、非核化の道筋を巡る見解が異なっていたことがある。米側は、核兵器を「完全で検証可能かつ不可逆的に廃棄(CVID)」することを求めた。北朝鮮はこれに同意せず、核廃棄の前提として、米国による経済制裁と軍事的圧力の中止を求めた。
ログイン前の続きどちらかが態度を変えない限り、折り合いがつかなかった。だが、米側は北朝鮮に拘束されていた米国人3人が解放された以降も、強硬姿勢を崩さなかった。
金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は米側から何も見返りを得ていないことに不満を感じていたのだろう。北朝鮮側が24日の声明で、ペンス米副大統領を「ダミー(まぬけ)」と批判したことが、米側が中止を判断する決定打となったとみられる。
中国政府は、米朝首脳会談の実現を支持しているとみられる。正恩氏も、引き続き米側との対話の可能性を探っていくだろう。本心では制裁を緩和してもらい、経済発展をしたいと思っているであろうからだ。外交成果が欲しいトランプ氏も会談を実現させたいのが本音だ。北朝鮮に対する軍事行動をすぐにとるとは思わない。
2018年5月26日16時11分
https://www.asahi.com/articles/ASL5T2QY4L5TUHBI00J.html
タヒねよ
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Source: おもしろ韓国ニュース速報