▲日本軍「慰安婦」被害を扱った作家キム・スム氏の小説『ひとり』の日本語翻訳版=三一書房提供//ハンギョレ新聞社
▲2016年「慰安婦証言」シリーズ第一作として『ひとり』を出した作家のキム・スム氏=キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社
「日本の男性にとっては読むのが苦痛な本だが、慰安婦被害当事者の声に耳をそむけてはならないと考え、出版を決心した」
現代文学賞、イ・サン文学賞を受けた作家キム・スム氏が、日本軍「慰安婦」被害者の実証言をもとに書いた小説『ひとり』(2016・現代文学)が、今月中旬に日本で翻訳出版される。日本語版を出版する三一書房の小番伊佐夫(こすがいいさお)代表は3日、東京神保町の社屋で「最近日本の歴史修正主義の流れは普通の日本人も違和感を感じるほど激しくなった。慰安婦被害者問題に対しても(2015年)韓日慰安婦合意が結ばれたことだけが強調され、被害者の声は無視されている」と話した。
『ひとり』の翻訳は昨年終わったが、本を出版することを決心する日本の出版社はなかった。この時に名乗り出たのが三一書房だった。三一書房は日本が第2次世界大戦で敗戦した直後の1945年10月に創業された。出版社と同じ建物で在日同胞が営んでいた古書店「三一書店」から社名を取ってきた。古書店の名前である三一は「3.1運動」から取ったものだった。
三一書房は、太平洋戦争の時に中国で徴集された日本人が戦争の残虐性と悲惨さを体験する内容を扱ったベストセラー大河小説『人間の条件』(五味川純平)を出版するなど、主に人文社会書籍を日本社会に紹介してきた。
1990年代初めに日本軍「慰安婦」被害者問題が注目され始めてから、慰安婦被害者関連書籍も数冊出版した。小番伊代表は「以前はそうでなかったが、この頃はインターネット上で私たちの出版社に『極左』『反日』というレッテルを付ける事例が多い」として苦笑いした。
『ひとり』は、日本軍「慰安婦」被害者が1人だけ残った時点を想定した小説だ。3年間かけて韓日の過去事を勉強し、被害者に会い、口述筆記してきた作家キム・スム氏の最初の「慰安婦」関連作品だ。彼女は韓国だけでなく、中国、インドネシアなど慰安婦被害者の証言を扱った書籍、記事、映像ドキュメンタリーなどを読みあさり、慰安所のおぞましい実態を生々しく蘇らせた。
作家キム氏は、『ひとり』の日本語翻訳版に載せられた「日本の読者の皆様に」という文で「私が書きたかったことは、加害者か被害者か、男性か女性かを離れて、暴力的な歴史の渦中でひとりの人間が受けなければならなかった苦痛についてだった」として「この苦痛を慈悲の心という崇高で美しい徳に昇華させた小さく偉大な魂について書きたかった」と述べた。
彼女は最近「慰安婦」シリーズ3編の新作を相次ぎ出した。「慰安婦」少女が、お母さんに書いた手紙の形式の小説『流れる手紙』と、生存慰安婦ハルモニ(おばあさん)の証言小説『崇高さは私を見つめる』、『軍人が天使になることを願ったことがあるか』だ。
東京/チョ・ギウォン特派員
http://www.hani.co.kr/arti/international/japan/860598.html
韓国語原文入力:2018-09-04 20:48訳J.S
ソース:ハンギョレ新聞日本語版<作家キム・スム氏の「慰安婦」被害証言小説が日本で出版>
http://japan.hani.co.kr/arti/international/31540.html
正直に書くと、捏造がバレるニダ。
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Source: おもしろ韓国ニュース速報