「国家デフォルトの危機」…北朝鮮が連絡事務所を爆破した3つの背景

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北朝鮮の金汝貞(キム・ヨジョン)労働党第1副部長が南北共同連絡事務所を一方的に爆破するなど、韓国への攻勢の水位が高まる中、北朝鮮の挑発背景に対する疑問が増幅される。

北朝鮮専門家たちは、口をそろえて北朝鮮へのビラ散布のような表面的な葛藤とともに、北朝鮮の対米交渉の突破口づくりなど戦略的要因も働いたと分析した。

金弘傑(キム・ホンゴル)民主党議員は17日午後、国会議員会館で「北朝鮮、南北連絡事務所爆破! その後の南北関係は?」というテーマで緊急専門家懇談会を開催した。

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国境地域を越えた「ビラ」が最初の理由

パク・ジョンチョル慶尚大学教授は「ビラ問題が働いたのは事実とみられる」とし、「国境地域を越えた『ビラ』が北朝鮮内部の連絡網を通じて広まったようだ」と説明した。

さらに、「中央で統制できないため、逆説的に『ビラ』を住民に公開したようだ」とし、「このため、韓国に対する糾弾大会が強く行われただろう」と語った。

さらに、「対話を推進する文在寅政府が李明博・朴槿恵政府も統制した『ビラ』を規制しなかったという面で大きく怒ったようだ」と付け加えた。

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2つ目の理由、「戦略的選択」

北朝鮮が米国との交渉で、レバレッジを拡大したり、「コロナ19(COVID19)」で騒々しい内部ムードを取り締まるために、このような戦略的行動を選択したという解釈もある。

国家安保戦略研究院の趙成烈(チョ・ソンリョル)博士は、「朝米関係が解決していない状態で南北関係が進展しても、文政権が北朝鮮に与えるものはあまりないと判断した」と説明した。

彼は「北朝鮮はこのように南北関係をずるずる引き延ばすよりは、破綻させて状況を高め、対米交渉カードを備蓄した方が良いと計算したようだ」と主張した。

パク教授は「内部政治において対北朝鮮制裁にもかかわらず、持ちこたえられなかった北朝鮮経済がコロナ19で困難になり、矢をこちらに向けようとする姿を見せている」と述べた。

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3つ目の理由、「国家不渡り」に直面した北朝鮮の経済状況

最後に、北朝鮮の深刻な経済危機が一つの理由にあげられる。 統一研究院の閔景泰(ミン・ギョンテ)教授は、「北朝鮮の輸出規模が2016年に比べて50分の1水準に低下した」と説明した。

さらに、「韓国で言えば国家デフォルトの危機だ」とし、「北朝鮮が唯一突破口と考えたのが観光だったが、これもコロナ19拡散で完全に無駄になった」と語った。

閔教授は「このように内部的に切迫した状況にもかかわらず、2年間待ちに耐えてきた北朝鮮の不満がこの機会に表出したようだ」とし、「悔しさを超えて裏切られた気持ちだ」と付け加えた。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ