K2戦車、またドイツ変速機が入った理由は?
S&T重工業、2017年耐久度評価未達の後、3次テストを推進したが結局霧散
防衛事業推進委員会が24日、K2「黒豹」戦車の3次量産計画を承認した。 今回もドイツ製変速機の導入を決め、変速機の国産化に乗り出したS&T重工業(003570)の経営難はさらに深刻になった。 変速機の開発が15年間続いているS&T重工業は、3次量産計画だけを頼りに粘ってきた。 今年だけで100人あまりを希望退職したため、途方に暮れている。 防衛産業業界の関係者らは、S&T重工業に同情しながらも「技術力不足で仕方なかった」と説明する。
26日、防衛産業界によると、防衛事業推進委は3次量産計画を確定し、今年から2023年まで、50輌あまりのK2戦車を追加導入することを決めた。 早ければ年末にも5000億ウォン規模の契約が行われる見通しだ。
K2戦車の3次量産事業は、これまで国産変速機の導入問題をめぐり論議が続いてきた。
S&T重工業は2005年から2014年まで政府予算396億ウォンと自社開発費269億ウォンを投入して国産変速機を開発した。 1500馬力級変速機は野戦試験と道路試験に合格し、適合判定を受けた。 しかし、2017年、耐久度評価過程をパスできなかった。 走行基準は9600キロだが、7359キロでボルト1本が破損した。 K2戦車の2次量産事業に斗山インフラコア(042670)が開発したエンジンにドイツ製変速機を組み合わせた「ハイブリッドパワーパック」が導入された背景だ。
S&T重工業はその後、防衛事業庁と3次量産事業に向けて変速機のテストを再び行うことにした。 しかし、テスト方式をめぐって異見が生じ、結局、霧散した。 3次量産事業にも、ハイブリッドパワーパックを使用することにした。
S&T重工業にとっては自社開発費用と在庫費用など800億ウォン以上の損失を負担することになった。 S&T重工業は今年100人余りが希望退職しており、120人以上が5年間長期休職中だ。 国内評価もまだ通過しておらず、海外輸出も難しいだろうという見通しも出ている。
訴訟戦も進行中だ。 2次量産事業が3年以上も遅れ、現代ロテム(064350)はS&T重工業を相手取って前払い金など228億ウォンに対する求償権訴訟を起こした。 K2戦車の設計と組み立てを担当している現代ロテムも、防衛事業庁から遅滞補償金約1100億ウォンの請求を受ける予定だからだ。
S&T重工業の立場では、これといった代案がないという話が出ている。 業界関係者は「防衛産業の特性上、今後のK2戦車追加量産計画も不確実であり、また国内変速機を使用するかどうかも不透明だ」とし「S&T重工業が関連してこれといった方法があるわけでもないため、もどかしい」と話した。
ただ、年内推進を期待していた現代ロテムをはじめ、他の防衛産業メーカーは一息つくことになった。 コロナウイルス感染症(コロナ19)事態で海外防産販売に制限が生じただけに、国内売上が重要だったためだ。
これに先立ち、現代ロテムとLIGネクスウォン(079550)、現代ウィア(011210)、斗山インフラコアなど13のK2戦車主要核心部品メーカーの関係者らは8日に協議会まで開いた。 速やかな3次量産事業推進のため、積極的に業務に協力することを決議した。 K2戦車の年内の3次量産事業契約が締結されない場合、約1100の中小協力会社にも被害が及ぶという趣旨だった。
業界関係者は「実際に契約推進まで残った段階が多いが、いったん量産計画が承認されたことで第一歩を踏み出したわけだ」とし「特に財務構造が脆弱な中小協力会社は不確実な日程が長くなるほど負担が大きかったが、幸いだ」と述べた。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ