「水道水幼虫」全国拡散…富平浄水場「幼虫発見」ミステリー
水道水幼虫、ソウル·京畿など全国に拡散…申告受付626件
仁川から始まった「水道水幼虫」事態が全国に拡散する兆しを見せている。 ソウル永登浦区、中区、中浪区などでは洗面所と浴室の床で幼虫と見られる虫が見つかったという通報が相次いで寄せられた。 ソウル市上水道事業本部は中区にある通報者の自宅から幼虫を回収し、ソウル水研究院に任せて分析を依頼した。
京畿道と他の地域でも水道水幼虫申告が続出している。 京畿道坡州市のウンジョン新都市、クムチョン洞と安養市万安区博達洞の住宅から幼虫が発見され、関係機関が調査中だ。 16日にも始興市と華城市でも似たような水道水幼虫の届け出があった。 釜山の水道水でも疑いの申告が11件寄せられた。 釜山市上水道事業本部は、このうち4件はどのような種類の幼虫なのか確認されたが、家庭内で発生した可能性が高いとみている。
「水道水幼虫」の最初の発生地である仁川では、昨日(19日)午後6時までに幼虫の届出受付件数が626件に達した。 このうち仁川市が現場調査を行い、「幼虫」を直接確認した事例は166件に上る。
チョン・セギュン首相「水道水の幼虫の原因調査・全国浄水場緊急点検」
チョン・セギュン首相は今日(20日)午前、政府レベルの原因調査と全国浄水場の緊急点検を指示した。
チョン首相はチョ・ミョンレ環境部長官に電話をかけ、「環境部主管で仁川市など関係自治体、機関と協力して迅速に原因調査を行い、進行状況を国民に透明に知らせ、不安が増幅しないよう優先的に措置せよ」と注文した。
チョン首相はまた、「政局浄水場484カ所に対する緊急点検も早期に推進し、他の地域に拡散しないよう先制対応し、徹底した再発防止対策を講じてほしい」と述べた。
チョン首相のこのような指示は、今月9日に仁川市西区往吉洞所在の住宅で「水道水幼虫」が初めて申請されてから11日後のことだ。
「仁川市、外から虫が飛んできて卵を産んだ」
仁川市は先月13日、対策会議を開いた後、同日夜11時、仁川公村浄水場の活性炭濾過池で幼虫を発見した。 この幼虫は遺伝子分析の結果、ウスイロユスリカなど、ユスリカ2種が確認された。
活性炭濾過紙は紙ではなく池の形をしている。 吸着性を持った炭素物質である活性炭が水中の汚染物質を吸い込む原理だ。 仁川市の当初の説明は「浄水場に点けておいた明るい光に虫が外から飛んできて活性炭濾過地に卵を産んだものと推定される」というものだった。 濾過紙以降も消毒する工程は別にあるが、ユスリカ類の幼虫は消毒薬に耐性が強く、なかなか死なないという。
檀国大学のヒョン・インファン名誉教授を団長とする官民合同調査チームは18日、仁川富平浄水場と富平圏域排水池3カ所(希望天排水池・遠積山排水池・天馬山排水池)でユスリカの死んだ幼虫と推定される物体を発見した。 富平浄水場の2回の調査では幼虫は見つからなかったが、精密調査で観察されたものだ。
「閉鎖型」、富平浄水場でも「幼虫発見」ミステリー
問題は富平浄水場は公村浄水場と違って「閉鎖型」施設という点だ。 仁川市関係者はKBSとの通話で「富平浄水場の活性炭濾過池は外部に開放された公村浄水場と違ってガラスで密閉された構造」と説明した。
もちろん「閉鎖型」構造とはいえ、虫が入ってくるほどの小さな隙間があった可能性はある。 しかし「閉鎖型」富平浄水場でも幼虫が発見され、「外から飛んできた虫が卵を産んだ可能性がある」という従来の説明は抜け穴が生じたわけだ。
富平浄水場はまた、公村浄水場とは異なり、「オゾン接触槽」を備えている。 濾過された水をオゾンと接触させて発がん物質や臭いなどを除去する施設だ。 市民団体「水道水市民ネットワーク」は「オゾン接触槽」を備えた活性炭濾過池は夏場に3~5日ごとに1回ずつ洗浄を行うべきだった」と主張した。 仁川市は、富平浄水場を10日に1度の割合で洗浄したが、昨日(19日)から洗浄周期を2日に短縮させた。
仁川58万世帯の水道水「飲用自制」…住民の不便はいつまで
仁川公村浄水場は西区と江華島、永宗島26万世帯に水道水を供給し、富平浄水場は桂陽区と富平区32万世帯に水道水を供給する。
仁川市は約150万人に達するが、ここの住民たちに水道水の飲用を自制するよう呼びかけた。 また、被害地域にミネラルウォーターと給水車を支援すると明らかにした。
しかし、住民の怒りは収まっていない。 特に仁川市西区一帯は昨年の「赤い水道水」事態で市民が大きな被害を受けた所だ。 仁川地域のカフェではミネラルウォーターとしてゼロ幼 児をお風呂に入らせるという話まで出ている。
大統領府の「国民請願」掲示板には、担当者の懲戒と交代を要求する書き込みが相次いで掲載されている。 正確な原因究明とともに、これ以上事態が広がらないよう積極的な対策が必要な状況だ。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ