▲日本軍「慰安婦」被害者キル・ウォンオク、ハルモニ(92)が京郷新聞に宛てた手紙。正義記憶連帯提供
「私はもう92才です。私が死ぬ前に必ず真実を明らかにし、あなたの真心からの謝罪を受けることを願います。」
時には内容をすべて見なくても伝えたいことが分かる時があります。びっしり書かれた文字から感じられる真心と差出人の名前が全てを説明するからです。去る20日、京郷新聞に届いた一通の手紙がそうでした。手紙を送った人物は1927年、平壌(ピョンヤン)で生まれました。13才になった年、軍人によって強制的に引きずられて行った戦場で想像もできない苦痛を味わいました。
それから80年余り。92才の高齢になった彼女は多くのことを望みません。加害者の真心からの謝罪と反省。最小限の良心を守ってくれるのを待ちます。
手紙を受けとる側は1933年、日本の東京に生まれました。12才になった年、自身の父親が主導した戦争で廃虚に変わった都市を目撃します。彼は自他共に認める平和主義者に成長しました。それからやはり80年余り。86才になった彼は来る4月30日、自身の生涯の仕事から退任します。
送ったのは日本軍「慰安婦」被害者、吉 元玉(キル・ウォンオク)。受けとる側はアキヒト(明仁)日王。日本軍「慰安婦」被害者が退位を控えた日王に送る最後の手紙です。
▲日本軍「慰安婦」被害者キル・ウォンオク、ハルモニの親筆手紙。定義記憶連帯提供
明仁日王の退位儀式は去る12日から始まりました。1989年即位して30年間、日王の席を守り生前退位するといいます。最後の退位式が開かれる4月30日まで日本では多様な行事が開かれることになります。日王の在位期間に合わせて「年号」(現行:平成)を使う日本では一つの時代が終わるという意味があるからです。
ところが退位は明仁日王自らにも大きな意味があります。彼には一生担ってきた重い荷物を下ろすことだからです。望もうと望むまいと日王は戦争の責任から自由ではありません。誰かはこの様な見解について「タブーに触れること」と言います。日王に対する謝罪要求は「妄言」というものです。
(長文に付き中略。元記事参照)
明仁日王個人の信念について論じることはできません。ただし、日王家は「平和主義者」であることを根拠に戦争犯罪から免責されました。ヒロヒト日王は人間宣言当時、日王制に「平和主義的」伝統があると明らかにして免責を正当化しました。万世一系という日王家が「平和主義者」路線に従わなければならない理由です。
キル・ウォンオク、ハルモニの手紙が日王に渡される確率はほとんどありません。ひょっとして伝えられても、日王ができることはないのかもしれません。慰安婦問題はすでに国家間問題で扱われているからです。ひとまず「歴史問題」、「政治問題」になれば常識は重要ではありません。「誤りをしたら謝らなければならない」という常識より「外交的修辞」と「政治的状況」だけが強調されます。
それでも記録は残さなければなりません。被害者が責任者を指定して謝罪を要求したことを歴史に伝えなければならないからです。明仁日王は戦争を「経験した」最後の世代です。彼に戦争は単なる「歴史」ではありません。日王の権威が万世一系に基づくならば、明仁日王は先代の誤りについても責任を負う姿勢を見せなければなりません。
日王は被害者の同意なしに免責されました。現在の韓日間の葛藤はすぐにこの問題で始まるかもしれません。両国の未来のために責任者の勇気ある決断が必要です。まだ明仁日王には「誤った歴史」を正す1カ月の時間が残っています。
キム・チャンホ記者
ソース:京郷新聞(韓国語) [整理ニュース]退位する明仁日王に・・・「私は慰安婦と呼ばれたキル・ウォンオクです」
http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?art_id=201903281712001
詐欺師が手紙送ってくんな
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Source: おもしろ韓国ニュース速報