「今はちょっと売ってみようか」…国民年金投資ビル次々売りに

国民年金がリッツとファンドで買収したオフィスビルが次々と市場に出ている。売却を通じた投資回収に乗り出しているのだ。

10日、業界によると、ソウル中区巡和洞オレンジセンター(旧INGセンター)とソウル永登浦区KTBビル、ソウル市中区南山スクエアビル(旧極東ビル)、ソウル九老区ディキューブシティビルなどが相次いで売りに出ている。

この建物の共通点は、すべて国民年金が投資したという点である。

巡和洞「オレンジセンター」は、国民年金公団とシンガポール系資産運用会社ARAコリアが2007年10月にこのRABS委託管理不動産投資会社(リッツ)を介して購入したもので、当時の買い入れ額は1565億ウォンだった。リッツ最大出資者が国民年金公団(保有株式89.98%)と国民年金が実質的な所有者である。

このRABS委託管理不動産投資会社が先月21日に開催した取締役会で、参加取締役全員がオレンジセンターの売却推進について異議なく承認した。これにより、本格的な売却手続きが推進される見通しだ。

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元々この建物はサムスン生命が保有している。以後、2006年3月エムタワー流動化専門有限会社が1167億ウォンで買い入れて、翌年1月にオレンジセンターを作った。その後、2007年10月マッコーリー・コリアの「マッコーリーNPS委託管理不動産投資会社」がこれを1500億ウォンで買収した後、ARAコリアが2013年マッコーリー・コリアを買収し、オレンジセンターもARAコリアが運用することになった。リッツ名も「ARA-NPS委託管理不動産投資会社」に変更された。

ソウル九老区「ディキューブシティオフィス」も昨年から売却が進められている。国民年金は、ディキューブシティを所有するJR第11号委託管理不動産投資会社の優先株890万株(53.94%)を保有している最大の株主である。JR投資運用は、2013年大成産業が財務構造改善の一環として売りに出したディキューブシティオフィスを1561億ウォン台でリッツに買収した。

国民年金が仕入れた資産が、最近相次いで市場に出てきたのは、ほとんどの有効期限が到来したからだ。今年上半期ソウル地域のオフィス取引歴代最大を記録するなど、市場の状況を考慮すると、差益実現のための売却に適しているという分析も出ている。

最近、ソウル永登浦区汝矣島KTBビルも売却を進めている。未来アセット資産運用が、2011年に、未来アセット資産運用、不動産ファンドを作って2400億ウォンで買収したが、国民年金が当時ファンドに参加したことが分かった。

国土交通省リッツ情報システムによると、オレンジセンターに投資したリッツの昨年の決算配当利回りは4.97%で賃貸率は100%であった。南山スクエアビル仕入れたリッツの昨年の決算配当利回りは6.43%で、今年3月に基準レンタル料金は、84.1%である。ディキューブシティオフィスに投資したリッツも昨年配当利回りは8.35%で、賃貸率は100%である。

過去、国民年金が11年前にザ・リッツの株式100%で購入した、ソウル市江南区スソドンローズデールビルは4月売却された。ポイントラス投資運用不動産ファンドを作り、1880億ウォンで買い入れたことで、国民年金の資本収益率は8.9%と評価される。

江南地域のオフィスビルに比べると比較的低い収益という反応が、全体的賃貸収入などを考慮すると、余った投資をしたという分析だ。オフィス投資業界の関係者は「売却とは別に、全体的に空室がほとんどない優良建物であって賃貸利回りがいいと評価される」と述べた。

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Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ