「ユ・ミョンヒ劣勢はなぜ日本のせい?」元駐韓日本大使の指摘
「ユ・ミョンヒ候補が世界貿易機関(WTO)事務局長候補から事実上辞退勧告まで受けた。 しかし韓国では日本が’ネガティブキャンペーン’を展開したからという話が出ている。」
武藤正敏元駐韓日本大使が29日、JBプレスへの寄稿でWTO事務局長に挑戦したユ・ミョンヒ産業通商資源部通商交渉本部長が選挙終盤、劣勢を見せると、「韓国が過度に日本のせいにばかりする」とし、「韓国の反日行動がますます強まっている」と批判した。 外交官出身だが、嫌韓発言を繰り返してきた彼は、「韓国は一体、韓日関係をどこまで悪くするつもりなのか知りたい」とまで話した。
武藤氏は「韓国メディアは日本が強制徴用判決問題の報復措置を取ることを懸念し、欧州連合(EU)や中南米、アジア諸国にユ候補を支持しないよう要請したという」とし「あくまでもユ氏の劣勢を日本のネガティブキャンペーンのせいだと言いたいようだ」と述べた。
同氏はフィナンシャルタイムズ(FT)やブルームバーグ通信など外信を引用して、「EUがナイジェリアのオコンジョイウェアラ候補を支持するのは、アフリカとの関係強化を希望し、彼女が幅広い経験を持っているからだ」と反論した。
また、共同通信など日本のマスコミも「日本がオコンジョイウェアラ候補を支持することに決めたとはいえ、実際にどの国も公式には外交上の理由で支持理由を明らかにしていない」と話した。
武藤氏は「日本から候補者が出たわけでもないのに、韓国候補の落選運動を積極的にしているのかについては疑問がある」とし「韓国は日本の影響力を過大評価する傾向があり、日本をめぐっては特に”性的悪説”とまで見なしている水準だ」と批判した。
WTO事務局長選挙は、164ヵ国を対象に支持率調査を経た後、最終候補を選んで満場一致で推戴する方式だ。 28日(現地時間)BBCによると、オコンジョイウェアラ候補は104ヵ国の支持を受けた。 WTO一般理事会は同日、オコンジョイウェアラ候補を新しい事務局長に推戴すると発表した。 事実上、ユ候補には辞退を勧告したわけだ。 しかし、米国が柳候補の支持を明らかにしたことで、終盤の変数ができた状況だ。
このような状況について武藤元大使は「韓国は最後まで放棄せず、米国の支持を背景に逆転勝利を狙う格好」とし、「国内で支持率が下落するムン・ジェイン大統領にとって、WTO事務局長選挙で日本を抜いて勝利したという絵は支持率回復のために切実なこと」とした。
武藤氏は、「韓国政府内で、日本の拒否でユ候補が当選に失敗した場合、『韓国内外交責任論』が起こるだろうし、しばらく小康状態に陥っていた反日路線も強まるだろう」と予想した。
「日本に対して理性的に対すれば日本の対応は全く違う」とし「しかし現在の韓国は日本に対して感情的で非理性的な態度を見せている。 それが国益につながるのだろう」と述べた。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ