[キム・ドンウクの日本経済ウォッチ]まだ1円硬貨を使用している日本…それでも変化の兆し
日本は現金の使用割合が非常に高くなっています。最近になって、様々な非現金決済が多く増えたが、まだ韓国で30年ほど前に見られたような現金決済が普遍的な決済文化です。東京のような大都市でさえクレジットカード決済がされていないか、使用が非常に不便な食堂や商店も少なくありません。 1円(約10ウォン)硬貨を広く使用すること、小銭入れを持ち歩く姿は韓国人の目を引く、日本だけの独特の文化でもあります。
このように変化が遅れた日本の決済文化も最近になって変化の様子が明確になっています。代表的なもの1円硬貨発行量が大きく減っているのです。今月から施行された消費税率引き上げも、このような変化を促進しているという分析です。
産経新聞によると、今年の日本の1円硬貨発行規模は100万個以下になる見込みです。近年、日本の関係当局は、年間1円硬貨発行目標値を100万個にしましたが、実際の生産量は50万程度にとどまっています。今年も実質的には50万個に満たない可能性が高いという説明です。ちなみに、昨年の日本の1円硬貨発行規模は49万個でした。
このような1円硬貨発行規模は、過去と比較すると明確に減っています。 1990年の日本の1円硬貨発行規模は28億2000万個に達しました。 2000年代に入っても、年間6億個に達し、2014年でも年間1円硬貨発行規模が1億6000万個を超えました。
1円貨幣流通量も減少傾向が顕著になります。 2014年410億個で頂点に達した1円貨幣流通量は、現在375億まで減った状況です。
このように1円硬貨の使用が大幅に減少する理由としては、各種の非現金決済の拡散がまず挙げられます。ここに10月からの消費税率が8%から10%に引き上げたことも影響を及ぼしたと思われます。日本政府が消費萎縮防止対策として、各種ポイント還元制度を設けていたポイント還元策が非現金決済を前提としているからです。実際コンビニ会社のローソンの場合、10月の消費税率引き上げ後の非現金決済の割合が80%ほど増えました。
これまで日本は、「現金王国」と呼ばれるほど現金を使用する強いこだわりを示しました。これにより、クレジットカードの他、様々な非現金決済の導入が遅れた姿を見せました。日本社会の一部では現金決済の利点を強調する声も出てきてはいるが時代の変化に遅れをとったという現実を隠すには不足している様子が明らかになりました。しかし、そうであった日本でも1円の使用が減少する姿を見せるなど、変化の様子が明らかになっています。時代の変化の流れには決して逆らえないという気がします。
Source: かんこく!韓国の反応翻訳ブログ