1月23日に、韓国海軍の「大祚栄」駆逐艦に対して、日本の自衛隊のP-3哨戒機が、距離540m・高度60~70mの「低空威嚇飛行」を行ったと主張した。
日本の防衛省は否定した。
現場海域/空域がどこなのか、考えてみました。
1月24日に、韓国国防部が”証拠”という、航空機の「赤外線画像」と、「対空レーダー画面」画像、そしてP-3型航空機の実写画像の、5枚の画像を公開した。
レーダー画面の画像には、航空機の「高度」と一緒に「緯度・経度」の数値が載っている。
その緯度経度を地図にのせてみると、「中国の上海市の東の沖、約200km」となる。
このあたり。
(画像)離於島(蘇岩礁)の緯度・経度はwikipediaを参考にした。
韓国国防部が公開した、レーダー画面[③?①]に表示されている緯度・経度は「32 00.3N 123 42.9E」。
(防空識別圏 – Wikipediaより。オリジナル画像にない色文字・枠・矢印等はブログ管理人による)
日本の防空識別圏(ADIZ)の外側であり、日中中間線のさらに大陸側だ。
韓国の防空識別圏(KADIZ)の外でもある。国際民間航空機関 (ICAO)が定める飛行情報区(FIR)では、上海FIRに入っている。
日本の海上自衛隊の哨戒機がその空域を哨戒飛行できるものだろうか?
韓国海軍の駆逐艦に対して低空飛行できるものだろうか?
その海域/空域で作戦行動中だとしたら、中国空軍の戦闘機がスクランブルして自衛隊機に対して警告をしたり、中国海軍の軍艦が韓国軍艦に対して航行の意図を求めているのではないだろうか?
報道によると、現場の海域/空域は、東シナ海の海中岩礁である離於島(???(イオド))(中国名:蘇岩礁( ?岩礁)、英名:Socotra Rock)付近の公海上だそうだ。
離於島(蘇岩礁)の緯度・経度は「北緯32度07分・東経125度10分」(wikipediaより)。
駆逐艦から距離540mに近づいたという2019年1月23日14時03分のレーダー画像[③?①]に、表示されている緯度・経度は「32 00.3N 123 42.9E」で「北緯32度00分・東経123度42分あたり」。
この緯度・経度は、「離於島(蘇岩礁)付近の公海上」ではない。
報道されているような、韓国の排他的経済水域(EEZ)ではない。
(画像)(韓国国防部が公開したレーダー画面の画像(③?①)から、赤枠のデータを抜き出してまとめた)
レーダー画面のデータの見方は、時事通信の記事が詳しい。
◆ 韓国公表のレーダー画面、徹底分析=P3Cデータ確認も・機影写真は証拠ならず-防衛省
自衛隊の説明によると、レーダー画像の記録日時は1月23日午後2時3分。
秒の表記がないため2枚の順序は不明だ。
画面上部にある「TBM Posn」は探知するターゲットの方位・距離、位置を表示する略称。
その下に緯度と経度が表示されている。
時事ドットコム 2019/01/25-00:27
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019012500037&g=soc
pelicanmemo 2019-01-26
https://pelicanmemo.hatenablog.com/entry/2019/01/26/123000
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Source: おもしろ韓国ニュース速報